「なんだろう、この自転車からの奇妙な音は?」と思ったことはありませんか?
私がこれまでに直面した、自転車の音の問題をここにまとめてみました。
通常、特定の箇所から音がするものです。そのため、それぞれを順にチェックすれば、問題は解決するはずです。
この記事では、一般的な原因から思いがけないものまでを紹介しています。
皆さんの役に立つと嬉しいです。
ヘッドパーツの周辺
自転車で起こるヘッドパーツ周辺の騒音の主要原因:
- ヘッドパーツが緩んでいる
- ベアリングに問題がある
- フロントフォークの不安定さ
騒音の種類:「パキパキ」、「ギイギイ」、「カタカタ」
ハンドルに体重をかけると「ギイギイ」という音がする場合、大抵はヘッドパーツが問題の源です。
ハンドルを左右に動かして音が発生するときは、ベアリングのグリース不足などが原因である可能性が高いです。
基本的にはボルトの締め直しや、フロントフォークの適切な取り付けが重要です。
フロントフォークとヘッドパーツには隙間がなく、しっかりと固定されるべきです。
ベアリングは、グリース塗布で改善することもありますが、錆や摩耗が激しい場合は交換が必要になります。
フロントフォークとヘッドパーツのグリース塗布は定期的に行うべきです。
乗車頻度に応じて、週末のみの使用であれば年に一度のメンテナンスが適切です。
ホイールとブレーキ部分
自転車のホイールとブレーキ部分で起こる異音の一般的な原因:
- ブレーキシューの不適切な接触
- ホイールの歪み
- ブレーキシューに異物が挟まっている
- スポークの緩み
- リム内部に異物の存在
- リムナットの緩み
異音の種類:「シュッシュ」、「シャー」、「チッチッ」、「カラカラ」
最も一般的な問題はブレーキシューの接触です。
ブレーキシューの調整とホイールの歪みの修正が必要です。
さらに、ブレーキシューがリムの金属片や砂を捉えていることもあるので、シューの点検を怠らないでください。
「カラカラ」という音は、ホイール内部に異物が入っている可能性があります。
バルブの穴から異物を取り除くことを試みてください。
その他、ホイールから異音がする場合は、スポークのニップルの緩みが原因かもしれません。
定期的にスポークを手で握ってテンションをチェックしましょう。
また、バルブのリムナットが緩んでいると「チッチッ」という音がすることがあります。見落としやすい部分ですが、チェックすることが大切です。
シートポストとサドルエリア
自転車のシートポストやサドル部分で発生する異音の一般的な原因:
- サドルの固定部分やサポートの緩み
- シートポスト自体の緩み
異音のパターン:「パキパキ」、「ギイギイ」
特に、クランクを力強く踏んだ際に「パキパキ」や「ギイギイ」という音がする場合、サドルやシートポストが原因であることが多いです。
多くの場合、ボルトを再締めすることで解決します。シートポストのサポートは、単一ボルトではなく、より安定性の高い二重ボルトの固定が望ましいです。
シートクランプは、クイックリリースタイプよりもボルト締めタイプの方が強力です。
また、カーボン製のシートポストを使用している場合は、滑り止めを用いるか、割れのリスクが少ないアルミ製に交換することをお勧めします。
BB(ボトムブラケット)とクランク周辺
自転車のBBとクランク部分で生じる異音の主な原因:
- クランクとBBの間の遊び
- クランクボルトの緩み
- BB自体の問題
- ケイデンスセンサーの磁石が接触している
異音のバリエーション:「カチカチ」、「コッコッ」、「ギシギシ」、「チッチッ」
ホローテックのBBを使用する場合、適切に組み立てなければBBとクランクの間に遊びが生じることがあります。
クランクボルトの緩みも留意すべき点です。
BBに関連する問題としては、グリス不足、ベアリングの摩耗、BBワンの緩みや割れなどが挙げられます。
最初にグリースアップと緩みの確認をしてみると良いでしょう。
また、左クランクに取り付けられたケイデンスセンサーの磁石がセンサーやセンタースタンドに触れて音を発することもあります。
ドライブトレインエリア
自転車のディレイラー、チェーン、スプロケット部分で生じる異音の主な原因:
- ディレイラーの不適切な調整
- スプロケットの摩耗
- チェーンの伸び
- スピードセンサー用磁石の接触問題
- スプロケットのスペーサーが不適切
異音のタイプ:「カチカチ」、「チッチッ」、「カコンカコン」
ディレイラーの調整は基本ですが、難しい場合は専門の店に依頼しましょう。
スピードセンサー用の磁石がセンサーに触れていないかも確認が必要です。
中古のスプロケットや新品のチェーンを使用すると、特定のギアで問題が生じることがあります。
摩耗したスプロケットとチェーンがうまく噛み合わないためです。スプロケットとチェーンは同時に交換するのが望ましいです。
また、リアディレイラーの調整をしても異音が続く場合、スプロケットのスペーサーが不適切な可能性があります。
使用するスペーサーの種類(1mm、1.85mm等)や必要性を確認しましょう。
さらに、メーカー付属のスペーサーよりも、シマノなどの高精度なスペーサーに交換することも良い解決策です。
まとめ
「異音は決して無視してはいけません!」
適切な原因の特定が行われなければ、大事な部分の損傷や、さらには深刻な事故に繋がる恐れがあります。
多くの異音は、調整やボルトの再締めによって解消可能です。
これが日常的なメンテナンスの重要性を示しています。
問題の根本は、発生源の特定にあります。
この記事で指摘した部位を確認すれば、多くの場合、その中のいずれかが原因となっているでしょう。
自分で修理できない場合は、プロの手に委ねるのが最善の選択です。